自分がバイクに乗り始めた1980年代後半のオフロードシーン。
オフロードバイクという物に触れる少し前に日本初のオフロードバイク
専門誌「ガルル」が隔月刊という形で創刊され、巷ではパリダカが少しずつ
クローズアップされ始めた頃。
峠全盛だった若物バイク文化の中で憧れの欧米オフロードバイクの資料を
探すのは高校生には無理な話でしたね(笑) それでもそんな世界を感じて
みたくて夢は「10年後にパリダカで出る」パリダカのオーガナイズは
フランス人。て事はフランス語喋れないと、という事で高校の英語の先生に
「フランス語憶えたいんですけどどうすれば良いですか?」と質問したら
「フランスに行け」という答え(笑) せめて心だけは日本代表という事で
お年玉で買ったセール品の風魔ジャケットに日の丸のワッペンを
貼っていたっけ。
そんな憧れのヨーロッパエンデューロシーン。
今はユーチューブで検索するといくらでも動画で観れるのが時代を感じるなぁ
いやホント。もうかぶりついて見ちゃいますねぇ。
1986年のヨーロッパ
ロータックスエンジンだった頃のKTM4ストバイク。
ホンダのCRにエンデューロキットを組んだ仕様(当時は日本に入荷できなかった)
ヘルメットはジェット型にフェイスマスク付きゴーグルが主流の
エンデューロシーン。服装もブーツオーバータイプのエンデューロパンツと
モトパンが混在していた頃で、この後アメリカのマルコムスミスが
ゴアテックスを使った革新的なエンデューロウェアが登場してくるわけですね。
初めてエンデューロパイクに触れたのは17歳くらいの頃
通っていた高校の近所に「トレッド」というオフロードバイクショップがあって
何も買えないんだけど、学校帰りに寄っては展示してあったヤマハのITや
スペシャルパーツに涎を垂らしていたもんだ。
その後、私にオフロードパイクのイロハを教えてた同級生のSが
遂にエンデューロバイクを買う事になり、ガルルの広告で見つけた埼玉の
バイク屋に二人で行き(私は軽トラの運転手として)その時見た
ヤマハのIT ホンダのXR 更にはKTMの250GSを間近で観て
憧れのヨーロッパオフロードバイクシーンを頭に描いたもんです。
まぁその後は色々ありまして、私はレースではなくツーリング&旅としての
オフロードバイクの世界を突き進んで行った訳ですが、根流には今でも
当時の欧米オフロードシーンが深く刻まれているんだなぁと
検索した動画を観る度に想いおこすわけです。