10月3日(土)
甲武信岳(2475m)
名は体を表す。山頂が甲州(山梨)武州(埼玉)信州(長野)の3県の県境に
なっていて山頂から伸びる3筋の尾根がそれぞれの県境ラインに
なっているという面白い山です。
また特筆すべきは山梨側は笛吹川水系を経て富士川となり駿河湾へ
埼玉側は荒川水系となり東京湾へ。長野側は前述の通り千曲川となり
日本海へ。という3つの方向に流れる大河の水源地という事。
こんな水系の違う分水嶺の山はあまり無いと思う。
金曜の朝まで雨が降っていた事もあってか霞も無く遠くまでよく見える!!
富士山はもとより国師ヶ岳や金峰山の向こうに八ヶ岳。その向こうに
北アの山々。他にも南アの山々もクッキリ見えます。
山頂脇でラーメン&パスタの昼飯を食べたら甲武信小屋方面に
降りる。
富士を遠くに見ながら歩く尾根道は気持ちイイ!!
山頂から10分ほど降りると本日の宿、甲武信小屋に到着。
甲武信小屋
↓HP
http://www.kobushigoya.net/
我々は素泊まり5500円×2
受付を済ませたら2階の大部屋寝室へ、ちなみに個室はありません。
連休の合間という事もあるのでしょうか、秋の山日和なのに
割合空いてました。この日の宿泊者は30人くらい。
素泊まりは我々だけ。
気持ちいい~♪
1階玄関脇の飲み物&土産コーナーはセルフ会計(笑)
飲料水は外水道にて1L・50円
小屋の建物は年季が入ってますがトイレはとてもきれいで
匂いもぜんぜんしません。
それと小屋の電力のほとんどは太陽光発電でまかなっているそうで
夜も発電機の音がしなくて静かなのもマルです。
外のテーブルでしばしくつろぐ。
小屋前の紅葉も美しい。
去年一人で来た時はテント泊だったのだけど石楠花の花の季節に来て
しまったせいかテン場はギューギュー詰めだった。
この日は数張り程度でのんびり。良いな~(笑)
夕方になり冷えてきたので室内に移動。
大きなストーブの近くは居心地抜群。
夕焼けに浮かぶ富士がまた美しい。
晩飯後にまた観に行くと夕闇に浮かぶ紅の富士や山々が
また素晴らしい。
10月4日(日)
2日目も素晴らしい晴天。AM6時半に小屋を出発して
再び甲武信岳山頂へ。
20分ほどで山頂着。
どれどれ?
朝の富士もまた素晴らしい。
今回は同じルートの往復なので千曲川源流方面へ下山。
再び源流標。
家へのお土産に源流の水を汲んで帰ります。
のんびり歩いて毛木平の駐車場に到着。
いつもの通り早めの下山で渋滞前に帰宅とストレスの無いスケジュール。
昨年行った若葉の季節も良かったけど秋はまた格別の良さでした。
私は沢沿いの道を歩くのが結構好きなので千曲川源流遊歩道は
とても気持ちの良い好きな道。何度でも歩きたいなぁ。
おわり
追記
土曜の朝、毛木平で身支度をしている時に男性から声をかけられた。
何でも男性の父親が3日前に一人て゛甲武信岳に登った後
行方不明になってしまったのだそうだ。遭難したとみて警察に届け出て
山岳救助隊の捜索が行われているので、もし遭難者を見かけたら
連絡をくださいとの事だった。山行の途中でも数回山岳救助隊の方々と
遭遇したが残念ながら日曜午前中の段階でまだ発見できていないらしい。
家族の方々はとても心配だろうし山岳救助隊の皆様には心から御苦労様と
言いたい。自分が歩いた山域で起きた遭難事故。本当に他人事では
無いのだ。これからも注意を怠らないようにしないと心に誓う。